2016.10.13
【IR推進法案】カジノ法案成立へ向けてまた一歩前進。今後の焦点はギャンブル依存症対策か?
先日、10月12日、IR議員連盟による総会が開かれました。
その席で、細田博之・IR議連会長は、今臨時国会でIR推進法案を成立させるべく全力で与党、野党の説得をすると述べています。
さらに、岩屋毅・IR議連幹事長は、現在、自民党、公明党の両党が、ハイレベルで前に進むべく調整中であることを明らかにしました。
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かねてより公明党は、ギャンブル依存症の問題等でカジノ法案には反対の姿勢を示していました。
しかし、ここにきて公明党幹部、井上義久幹事長、山口那津男代表がそれぞれカジノ法案の審議入りに容認姿勢を見せています。
(参考ページ)
公明党カジノ法案の審議入り容認|毎日新聞
(参考ページ)公明・山口那津男代表 カジノ法案審議入りは容認「検討すればいい」|産経ニュース
そして、公明党との太いパイプを持つ自民党二階幹事長も、カジノ法案に慎重な公明党に対し、牽制ともとれる次のような発言をしています。
二階幹事長は、国内でのカジノ解禁に向けた法案の審議入りに公明党が慎重な姿勢を示していることについて、「公明党とは連立を組んでいるのだから、あくまでも公明党にも理解と納得をいただけることを期待する」と述べました。
その一方で、二階氏は「何もかも公明党におんぶでは、公明党も迷惑だろうから、時に応じては公明党は公明党の判断、自民党は自民党の判断という時もないとは言えない」と述べました。
(参考ページ)二階氏 カジノ法案で公明党の理解に期待|NHKニュース
公明党の軟化姿勢により法案の審議入りがほぼ確実になる中、先日、10月12日、IR議員連盟による総会が開かれました。
IR議連総会では、まず各党の決意表明があり、その後、IR誘致自治体の代表者による説明が行われました。
IR議連側は、今国会をIR推進法案を成立させる絶好の機会と捉えているようです。
会期末までの1ヶ月半の間、審議時間も十分確保できるとみており、各党への説得にも全力で当たっていく姿勢を示しています。
IR議連総会のフル動画は以下になります。
印象に残ったのは、IR誘致候補の一つでもある大阪の依存症に対する取り組みの姿勢でしょうか。
IRの導入による雇用増加や経済効果など、プラスの側面ばかりクローズアップされがちの中、大阪のようにギャンブル依存症問題などの負の側面に対しても、しっかりとした取り組みの姿勢を持つことは非常に重要な事だと思います。
公明党は、ギャンブル依存症問題を理由にIR推進法案には慎重姿勢を示していたのですが、ここにきて民進党の蓮舫代表もIR推進法案の審議入りに慎重な姿勢を示してきています。
民進党の蓮舫代表は12日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案の審議入りに慎重な姿勢を示した。「IRへの懸念の声は根強く、この国会で最優先される法案ではない。党内で急ぐ対応を取らせようと思っていない」と党本部で記者団に述べた。
(参考ページ)民進党の蓮舫代表、カジノ法案に慎重姿勢 「最優先の法案でない」|産経ニュース
このように、今後の展開においては、IR反対派の論点の焦点は「ギャンブル依存症対策」に集約されてくるものと思われます。
これに対し推進派は、IR導入後に逆に「ギャンブル依存症者の数」が減少した、シンガポールの取り組みなどを例に挙げて説明していくのではないでしょうか。
それがよく分かるのが、日本維新の会代表でもあり大阪府知事の松井一郎氏のIR議連総会後の以下の囲み取材です。
当サイトでは、今後もIR推進法案の動向を追っていき、随時最新の情報をお伝えして行きたいと思っています。
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