2016.11.07 2016.12.17
【IR推進法案】カジノ法案が審議入りへ。最新動向をリポート。
12月15日(木)、カジノ法案(IR推進法案)が衆院本会議で成立しました。
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カジノ合法化で何が起こる?
12月15日(木)、衆議院本会議で、カジノ法案(IR推進法案)が、自民党や日本維新の会などの賛成多数で可決され、成立しました。
民進、共産、自由、社民の野党4党が安倍内閣不信任決議案を衆院に共同提出したが、15日未明、与党などの反対多数で否決。
自民は内閣不信任案などの提出でカジノ法案の採決が15日未明にずれ込むと見越し、14日までの今国会の会期を17日まで再延長した。
しかし、カジノ法案成立によって、事実上、今臨時国会は閉幕となる。
IR推進法案は、いわゆるプログラム法案であり、これから規制基準や必要な対策を盛り込んだIR実施法案の策定が、1年以内を目途に行われる。
このIR実施法案の成立をもって、はじめてカジノが合法化されることになるのだ。
12月13日(火)に行われた、カジノ法案(IR推進法案)参議院内閣委員会の審議の動画は以下になります。
12月12日(月)に行われた、カジノ法案(IR推進法案)参議院内閣委員会の参考人質疑の動画は以下になります。
12月8日(木)午前に行われた、カジノ法案(IR推進法案)参議院内閣委員会審議の動画は以下になります。
12月8日(木)午後に行われた、カジノ法案(IR推進法案)参議院内閣委員会審議の動画は以下になります。
12月2日(金)に行われた、カジノ法案(IR推進法案)審議採決のフル動画は以下になります。
11月30日(水)に行われた、カジノ法案(IR推進法案)審議のフル動画は以下になります。
最初の1分間は二重音声になっていますが、それ以降は、通常音声にて視聴することができます。
12月4日、NHKの日曜討論という番組で、玉木雄一郎(民進党・幹事長代理)、馬場伸幸(日本維新の会・幹事長)、西村康稔(自民党・副幹事長)、玉城デニー(自由党・幹事長)、小池晃(共産党・書記局長)、又市征治(社会民主党・幹事長)、斉藤鉄夫(公明党・幹事長代行)、中野正志(日本のこころを大切にする党・幹事長)、以上8名の議員が出演して、カジノ法案(IR推進法案)についての公開討論を行いました。
その時の動画は以下になります。
衆院内閣委での強行採決や、審議時間の短さに対する批判、ギャンブル依存症問題などについての討論が行われています。
11月2日、BS日テレの「深層NEWS」という番組で、カジノ推進派からは岩屋毅氏(自民党)、小沢鋭仁氏(日本維新の会)、カジノ反対派からは近藤洋介氏(民進党)、清水忠史氏(共産党)という各党衆議院議員が出演して、カジノ法案(IR推進法案)についての公開討論を行っています。
その時の動画は以下になります。(※ 開始 9分10秒あたりから)
なかなか興味深い論戦が繰り広げられています。
話の中にも出てきますが、ギャンブル依存症対策としては、現時点で以下のようなものが検討されているようです。
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IDチェックをする日本で唯一のギャンブル場となる。
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7~8000円の入場料を徴収する。
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家族や自身の申告による入場制限を設ける。
現存するギャンブル場と比べて、厳しい入場制限とチェック機構を設けていこうとしているのが分かります。
11月1日、関西経済同友会 関西MICE・IR推進委員会は「4分科会提言~『募集要項』に盛り込むべき事項~」と「日本で採用すべきギャンブル依存症対策」を発表しました。
関西MICE・IR推進委員会4分科会提言
~「募集要項」に盛り込むべき事項~|関西経済同友会
まず前者ですが、これは大阪府・大阪市がIR事業者を選定する際の「募集要項」に、①国際水準のMICE施設の整備、②MICE誘致体制の強化への協力、③関西の強みであり、認知症や依存症予防にも資する「ウェルネス」をIRのコンセプトに導入すること、④依存症対策費の拠出、⑤地域との共生策の実施 を取り込むことを提言しています。
「ウェルネス」をIRのコンセプトに据えるというのは、中々面白い試みだと思います。
後者の「ギャンブル依存症対策」について纏めてみると以下のようになります。
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カジノへの入場を自らの意思で禁止する「自己排除プログラム」の導入。
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家族からの申告によりカジノに入場させないようにする「家族排除プログラム」の導入。
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生活保護者や自己破産者などを自動的に排除の対象とし、カジノへの入場を禁止する「第三者排除プログラム」の導入。
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日本人のカジノ入場者に対して一定の入場料を徴収する「のめり込み防止システム」の導入。
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初めてのIR来場者に対し、ICチップカードを使ったプレイヤーカードを作らせ、ゲーミング行為の記録を行うことによる「掛け金上限額設定の実施」。
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ギャンブル依存症対策を講じる機関の設置。
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公営ギャンブルやパチンコ等も含めたギャンブル依存症に対する治療体制・研究機関の設置。
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IR事業者に利益の一部をギャンブル依存症対策費として拠出することを義務付ける。
個別株の話になりますが、ユニバーサルの手掛けているフィリピン・マニラのカジノ(オカダマニラ)のオープン日は、11月中になっていましたが、延期により12月21日になりました。
カジノ法案に関心が集まってくれば、このカジノのオープンも注目されることとなるように思います。
(※ 投資は自己責任のもとでお願い致します)
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