カジノ

 2016.05.25

【遠隔・裏モノ】パチンコのはまりの確率計算について詳しく解説してみる

パチンコをやっていると、時々あり得ないようなはまりに遭遇することがあります。

それも一度や二度ではなく、連続して起こることがあります。

そんな時は、お店の遠隔操作やパチンコ台の裏モノなどを疑ってしまいたくなるもの。

しかし、パチンコのはまりの確率を正しく認識しておくことによって、それらの不安を取り去ることが出来るようになるでしょう。

[PR]  規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?

パチンコのはまりの計算式を導いてみる

昔のパチンコ店では、遠隔操作や裏モノの存在が、しばしば見受けられたように思います。実際に摘発された例も枚挙に暇がありません。

しかし、現在のパチンコ台はセキュリティも厳しくなって、さらに台の入れ替えサイクルも非常に早くなってきていることもあり、お店側の不正の余地は殆ど無くなってきています。

ところが、現実にホールでパチンコを打っていて、自分や知り合いに、あり得ないようなはまりが発生した時、遠隔や裏モノを疑ってしまうかもしれません。

そんな時に、パチンコ台のはまりの確率の計算方法や数値を知っていたならば、ある程度冷静に対処できるようになるのではないかと思います。

よって今回のコラムでは、パチンコのはまりの計算方法について詳しく解説していくことにします。

まずは、その計算式を導いてみましょう。

パチンコのはまりの計算式

(参考)パチンコ用語

初当たり確率 P というのは言い換えると、「デジタルを1回転させた時に、大当たりする確率」のことです。よって、「デジタルを1回転させた時に、はずれる確率」というのは、1-P となることが分かります。

その「デジタルを1回転させた時にはずれる事象」が、はまり回転数分だけ連続して起こることを考慮に入れ、その分だけ掛け合わせれば、はまりの確率を導き出すことが出来ます。

こうして得られたのが、式 L ということになります。

それでは、実際の例で計算してみることにしましょう。初当たり確率 1/400 のパチンコ台が、1000回転はまる確率を求めてみます。

パチンコのはまり確率の具体的な計算

はまりの確率が約8.2%であり、12.2回に1回くらいの割合で、この出来事に遭遇することが分かります。

パチンコのはまり確率の不思議な性質とは?

今度は、「初当たり確率分母」のデジタル回転数分だけ、はまる確率を考えてみましょう。これは 式 L を使って、次のように表すことが出来ます。

初当たり確率分母のはまりの計算式

P=-S とおいて、これを上の式に代入してみることにします。

初当たり確率分母のはまりの計算式

ここで、ネイピア数の定義式を示しておきます。ネイピア数とは自然対数の底のことで、数学定数の一つです。

ネイピア数の定義式

初当たり確率 P というのは、一般的に非常に小さく、0に近い数値です。よって、P → 0 ならば S → 0 となることを念頭に置いて、式 M にネイピア数の定義式を近似的に応用してみることにします。

初当たり確率分母のはまりの計算式

結果として、初当たり確率分母のはまり確率は、約37%程度であることが分かりました。

この近似は、初当たり確率がどのようなものであっても、おおよそ成立します。

つまり、どんな機種のパチンコ台を打っても、初当たり確率分母のはまり確率は約37%になるということです。

パチンコのはまり回転数と発生頻度の関係はどうなっているのか?

それでは、初当たり確率分母の2倍、3倍のはまり確率はどうなるのでしょうか?

これらについては、前章で求めた近似値の0.37を、それぞれ2回、3回掛け合わせることで、ほぼ正確なはまり確率を求めることが出来ます。

さらに、初当たり確率分母の数倍はまりについても、それに応じた回数だけ0.37を掛け合わせることで、はまり確率を求めることが出来るようになります。

以下参考までに、初当たり確率分母の整数倍はまりと、はまり確率・発生頻度の関係表を掲載しておきます。(ここでは近似値の0.37を使用しています。データはおおよその目安として下さい。)

初当たり確率分母の整数倍 はまり確率 発生頻度 当たる確率
1 37% 2.7回に1回 63%
2 13.7% 7.3回に1回 86.3%
3 5.1% 20回に1回 94.9%
4 1.9% 53回に1回 98.1%
5 0.69% 144回に1回 99.31%
6 0.26% 390回に1回 99.74%
7 0.095% 1053回に1回 99.9%
8 0.035% 2847回に1回 ---
9 0.013% 7695回に1回 ---
10 0.005% 20796回に1回 ---

表を見て言えることは、初当たり確率分母の4倍くらいまでに、だいたい大当たりを引くことができ、確率分母の7倍以上のはまりに遭遇することは滅多にないということです。

まとめ

今回のコラムでは、パチンコのはまりの確率について、取り上げてみました。

パチンコを打っていると、時々大きなハマリに出会ってしまうことがあります。

お店や台を疑う前に、きちんとハマリの確率を計算し確認しておくことで、「これくらいのハマリはよくあることなんだ」と客観的に判断し、納得することが出来るようになります。

予備知識として、はまり確率の概算値などを、ある程度頭に入れておくのも良いかもしれません。

[PR]  規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?

あわせて読みたい

【ボーダー理論】パチンコの期待値の求め方を詳しく解説してみる
今回は、パチンコの期待値の計算のやり方を、詳しくお伝えしていこうと思っています。パチンコのボーダー理論の実践には、期待値の正確な計算が必要不可欠です 。現在、期...
【パチンコ】運と「ツキ」の謎に迫る。運や「ツキ」に周期があるって知ってた?【沖海4】
少し意味深なタイトルですが、別に開運グッズなどを売りつけようとしている訳ではありません。ギャンブル等における「ツキ」の存在というのは、実は数学的に証明されている...
パチンコで勝てない人に覚えてほしい4つの数学的トピックとは?
パチンコで勝てない人やパチンコに負けている人には、共通の思考パターンがあります。いわゆる、オカルト思考というものです。オカルト思考は、数学的な根拠のない考え方の...
パチンコ台の釘読みをする時に重要な4つのヒント!
パチンコ台の釘読みをするときに重要な考え方には、主に4つのものがあるように思われます。実際のホールでパチンコを打つ時には、これらの4つのポイントをおさえつつ釘読...
パチンコに勝つための攻略法や必勝法って本当に存在するの?
まず最初にパチンコの『攻略法』についてです。少し前にパチンコ攻略法詐欺が話題になりました。世に雑多なパチンコ攻略法は流通しているのですが、その9割は詐欺的なもの...
【新台情報・解析情報】新基準機の今後を占うCRスーパー海物語IN沖縄4を徹底解析してみる【沖海4攻略】
パチンコの新基準機のCRスーパー海物語IN沖縄4が導入されてから2週間ちょっと経ちました。パチンコに於いては、これから年末の撤去期限までに新基準機への入れ替えが...
【初心者】パチンコの勝ち方で非常に重要な3つのステップとは?
パチンコで勝つ方法を実践する時、基本的にはたった3つのステップを実行するだけです。 パチンコで勝つ方法は、ボーダー理論もしくはボーダーライン理論と呼ばれています...
パチンコ収支の勝ち金額とか負け金額って一体どれくらいバラツキがあるの?
パチンコを打つ時の勝ち金額や負け金額って結構バラツキますよね。大勝ちする時は10万円超える場合もあるけれど、負ける時はいくら注ぎ込んでも勝てないことがあると思い...
パチンコの回転率について本当のことを教えます!!
さて今回は、パチンコにおける回転率について、その本質に迫ってみようと思います。回転率とは、御存知のとおり、1000円あたりのデジタル回転数のことで、所謂パチンコ...
「パチンコ業界におけるギャンブル依存症対策」と「日本維新の会のギャンブル等依存症対策基本法案」について
今年に入り、パチンコ業界で様々なギャンブル依存症対策に対する動きが起きて来ています。そして、国会においては、2月9日に日本維新の会が他党に先駆けて「ギャンブル等...
一般入賞口にパチンコ玉がたくさん入るようになると一体なにが起きるのか?
最近パチンコ業界で、一般入賞口問題が話題になりました。ちなみに一般入賞口というのは、ヘソ以外のオマケ穴のようなもので、そこに入ると10個とかの戻り玉が得られるよ...
【2016年】今年のパチンコ業界の売上高が急減した理由とは?
2016年の今年も、僅かな日数を残す限りとなってきました。今回のコラムでは、2016年の今年のパチンコ業界売上高が、急減した理由について少し考察してみたいと思い...
パチンコで勝つ方法のボーダー理論で初心者が一番初めに注意すべき点とは?
パチンコの勝ち方であるボーダー理論。これは別名ボーダーライン理論とも呼ばれています。ボーダー理論を実践するに辺り、パチンコの初心者の方が一番最初に陥りがちな問題...
8月末期限のパチンコ撤去リスト(1次・2次)と12月末期限のパチンコ最終撤去リスト(3次)の現在の撤去状況について
パチンコ撤去リスト(1次・2次)の8月末期限が過ぎているにも係らず、まだ若干のパチンコ店が撤去対象機種の撤去を完遂出来ていない模様です。これから先についてはまだ...
【2017年】パチンコ業界に対する今回の規則改正案の内容について考察してみよう【ギャンブル依存症対策】
このところ規制続きのパチンコ業界において、さらに追い打ちをかけるように新たな規制が加わろうとしている。2018年2月1日より施行される予定の「風営適正化法施行規...
規制と衰退が続くパチンコ業界、2017年には何が起きるのか?
少し遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。2017年の最初のコラムとして、今年、パチンコ業界に起きそうな出来事や展望などを記してみようと思います。...
マイナンバーカード?パチンコ業界に今後導入されるギャンブル依存症対策について
カジノ法案によって、世間的にクローズアップされるようになったギャンブル依存症問題。この問題に関する政治的な動きが、ここのところ急展開で進んできています。今回のコ...
全日遊連店舗数1万店舗割れ。パチンコ業界売上高減少率はマイナス10%以上を継続。
全日遊連組合加盟店舗数が、昨年11月末時点において初めて1万軒を割り込み話題になりました。2017年はまだスタートしたばかりですが、ここで改めて昨年2016年の...
【遊技機性能調査】パチンコ撤去問題の直近の動きについて。一般入賞口の調査が再開される模様。
72万台にも及ぶ撤去回収を伴った「パチンコ撤去問題」が起きたのは昨年、2016年のこと。2016年末の最終撤去期限が過ぎた今、この問題は既に解決済となったのであ...
【ギャンブル依存症】パチンコにおける射幸性の正体とは?
近年、ギャンブル依存症問題などへの関心の高まりなどで、パチンコの射幸性についてクローズアップされる場面が増えてきています。パチンコの撤去問題に於いても、元はとい...