2017.01.23
【パチンコ】運と「ツキ」の謎に迫る。運や「ツキ」に周期があるって知ってた?【沖海4】
少し意味深なタイトルですが、別に開運グッズなどを売りつけようとしている訳ではありません。
ギャンブル等における「ツキ」の存在というのは、実は数学的に証明されているものでもあります。
今回のコラムでは、コンピュータシミュレーションによって、パチンコにおける「ツキ」の存在と周期などを探ってみることにします。
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所謂、「ツイている」というのは「良い運が続いている」状態で、「ツイていない」というのは「悪い運が続いている」状態を指しています。
ギャンブルをやっていると、日常的にこの「ツキ」の不思議な体験を味わうことになります。
例えば麻雀をやる方なら、薄い待ち牌をバンバン引き、なんでも和了れる時もあれば、一向に待ち牌が来ず聴牌にすら持っていけない状態が続く、といったことはよく経験するのではないでしょうか。
少し簡単な例を取り上げてみることにしましょう。
カジノでルーレットをやるとします。
「赤」の目が出るか「黒」の目が出るかは半々の確率。
このルーレットの出目を10回記録してみることにします。
その場合、次の内どちらのパターンが起こりやすいと思いますか?
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「赤、黒、赤、黒、赤、黒、赤、黒、赤、黒」
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「赤、赤、赤、黒、赤、黒、黒、黒、赤、黒」
答えは、2のパターンの方。
要するに、交互に「赤」と「黒」が出る「1の例」よりも、ある程度連続して、同じ色の出目の現れる「2の例」の場面を目にすることの方が多いということ。
これは、確率半々の出来事が連続的に発生する事柄全般において、当て嵌まることになります。
さらに少し考え方を拡張して、確率が半々ではなく傾斜を持たせて、「40%と60%」などや「25%と75%」とした場合にも、同様の現象が発生することが分かります。
先の麻雀の例でいいますと、卓を囲む4人の実力が同じ程度の場合、ある人物の「和了れる率」は「25%」となり、4回に1回くらいしか和了れないはずなのに、実際の現場では驚くほど連荘が続く場面があるということ。
気持ちよく連荘している本人からすると、今日は「ツイてるなあ」と感じることになるのではないでしょうか。
以上の考え方は、当然、他のギャンブルにも応用することができ、パチンコもその例外ではありません。
それでは、次章からパチンコにおける「ツキ」の考察に入っていくことにしましょう。
パチンコユーザーは様々ですが、その中で「平均的なパチンコユーザー」を定義してみることにします。
日遊協からファンアンケート調査という資料が発表されており、パチンコユーザーの実態調査の結果が記載されているので、これを参考に「平均的なパチンコユーザー」像を推測してみます。
(参考)日遊協ファンアンケート調査
パチンコの場合、1日の遊技時間については平均4.3時間程度とされ、1ヶ月の遊技回数については、9回以上が41%を占めるという結果になっています。
これらを踏まえ、若干、切りの良い数字を用いて、「平均的なパチンコユーザー」の行動実態の定義を
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1日の遊技時間4時間
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1年間の遊技回数100回(1ヶ月の遊技回数8回程度)
というふうに設定してみることにします。
このユーザーが1年間を通して、理論上、収支が±0円となるボーダーライン上の台を打ち続けたとしましょう。(実際のユーザーは収支マイナスとなる台を打っていると考えられるが、ここでは「ツキ」に関する考察を行い易くするために、ボーダーライン稼働を行うことと仮定)
すると、このユーザーの収支曲線は、平均的に以下のグラフのようになるのではないかと思われます。
もちろん、個々の収支はこのように綺麗に波打つ訳ではありませんが、平均的なイメージとしてみると、概ねこのような「収支曲線」を描くことになります。
この「収支曲線」の特徴と性質を挙げてみることにしましょう。
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時間の経過と伴に、収支ゼロから拡散していく。
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時間の経過と伴に、収支ゼロに戻る回数が少なくなり、その間隔が長くなる。
この辺りのことについては「逆正弦定理」も関係しており、以前のコラム「パチンコで勝てない人に覚えてほしい4つの数学的トピックとは?」で少し触れているので、そちらを参考にしてみて下さい。
さて、「収支曲線」の方に戻ってみましょう。
この曲線において、A→B→Cという過程をユーザーが辿る時に、A→Bの過程では強い収支上昇を経験し、B→Cの過程では激しい収支の下降に出くわすことになります。
つまり、A→Bの過程においては「ツイている」状態を経験し、B→Cの過程においては「ツイていない」状態を経験するということ。
そして、稼働日数が増えていくにつれ、A→BとB→Cのように「ツキのうねり」が大きくなっていくということも一つ付け加えておくことにします。
それでは、次の章で実際に「沖海4」を例に取り、コンピューターシミュレーションを実行してみることにしましょう。
「『ツキ』に周期があるなんて信じられない」と思われるかもしれませんが、平均的にみると、その存在をシミュレーションの結果から確認することが出来ます。
シミュレーションの前提条件を以下のように設定します。
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「沖海4」においてボーダーラインの台(回転率19.4)を1年間稼働させる
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1日の遊技時間4時間
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1年間の遊技回数100回(1ヶ月の遊技回数8回程度)
これは要するに、前章でも述べた「平均的なパチンコユーザー」が、「沖海4」を1年間ボーダーライン稼働した時のことをシミュレートしていることになります。
「沖海4」のボーダーラインである「回転率19.4」については、以前のコラム「新基準機の今後を占うCRスーパー海物語IN沖縄4を徹底解析してみる」を参照。
それでは、シミュレートの結果として、「収支ゼロに戻る回数」をグラフ化したものを以下に示してみることにしましょう。
遊技回数が増えるにつれて、「収支ゼロに戻る回数」の伸びが鈍化してしていく様子を確認することが出来ます。
そして、「平均的なパチンコユーザー」が、「沖海4」を1年間ボーダーライン稼働した時に、「収支ゼロに戻る回数」は平均「5.7回」であることが分かりました。
これはつまり、前章の「収支曲線」において、「A→B」もしくは「B→C」という「収支ゼロを横切る」ような「ツキのうねり」が、1年間で平均「5.7回」程度発生することを意味しています。
続いて、「ツキの周期」を見てみることにしましょう。
「ツキの周期」というのは、「ツキのうねり」が発生する日数のことになります。
前章の「収支曲線」で説明すると、「A→B」が発生する日数、もしくは「B→C」が発生する日数ということ。
「ツキの周期」は、遊技回数が増えるにつれて長くなっており、これが即ち「ツキのうねり」の大きさに繋がっているのです。
そして、「平均的なパチンコユーザー」が、「沖海4」を1年間ボーダーライン稼働した時点での「ツキの周期」は、平均「31日間」であることが判明しました。
「31日間」というと、月換算で約三か月半になります。
こうしてみると、パチンコというギャンブルは、結構長い期間「ツキ」というものを体験するのだなあということが分かりますね。
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