カジノ

 2016.01.05

パチンコ台の釘読みをする時に重要な4つのヒント!

パチンコ台の釘読みをするときに重要な考え方には、主に4つのものがあるように思われます。

実際のホールでパチンコを打つ時には、これらの4つのポイントをおさえつつ釘読みを行うことにより、きっと良い台を掴めることが出来るようになるでしょう。

その前にまず、釘読みの上達にはどういったことが必要なのかを考えてみることにします。

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釘読みが上達するにはどうすればいいのか?

パチンコ初心者の方は、釘を見ても台ごとの違いをなかなか判別できないと思います。

なぜなら、釘調整というのはコンマ数ミリの微細な世界で繰り広げられるような性質のものだからです。

しかし、だからといって釘読みは普通の人には絶対に出来ないということはなく、慣れてくれば誰にでも習得可能であるように思われます。

釘読みを上達させるために必要なことの一つに、「データを取る」ということが挙げられると思います。

データの内容は、その日に自分が打ったパチンコ台の千円あたりのデジタル回転数などです。

そうしてデータを取り続け、段々と稼働データが蓄積されていくにつれて、釘の状態とデータの関連性が自分なりに体感できるようになっていきます。

ちなみに、自分が打っている台と他の台の釘を見比べることは、『横の比較』と言われています。それに対し、時間軸を対象にした釘読みは『縦の比較』と呼ばれています。

『縦の比較』というのは平たく言うと、以前自分が打った時のパチンコ台の釘状態を記憶しておき、現在自分が打とうとしている台の釘と比較するということ。

データの蓄積により、釘の状態とデータの関連性が何となく分かってくるようになると、この『縦の比較』が出来るようになってくるのです。

もう一つ釘読みの『縦の比較』の上達法を紹介しておくことにしましょう。

それは、『色々なパチンコ店の釘を出来るだけたくさん見回ること』です。

自分が打っているお店の釘だけでなく、他のお店の釘をたくさん見て回るということがポイントです。

そうやって、紙で取るデジタルデータだけでなく、目で見て記憶するアナログデータを蓄積していくことで、次回その店で打つ時の釘状態との『縦の比較』が出来るようになっていきます。

それでは次に、パチンコ玉と釘の基本的なことを確認してみましょう。

パチンコ玉と釘の基本的な関係とは?

まずは、パチンコ玉と釘の基本的な事柄について説明しておきましょう。

パチンコ玉というのは、直径11mm、重さは5.5gであり、材質は鋼です。対して釘は、直径2mm、長さ18mm程度で、その硬さはビッカース硬度という指標により150Hv以上230Hv以下に制限されており、材質は銅と亜鉛の合金である真鍮から構成されています。

次に、パチンコ玉と釘がどのように相互作用していくのかというのを、説明していきたいと思います。

弾かれたパチンコ玉というのは、パチンコ台の盤面上の釘と激しくぶつかり合いながら、重力に従って落下していきます。

その過程でパチンコ玉というのは、「力学的な挙動」を示していくだけであり、そこに「人為的な何か」が介在する余地は全くありません。

ただ単に物理法則に則った現象のみが観測されることになります。

この基本的な考え方は、これから紹介していく釘読みのポイントの一つ一つの項目、全てに共通するものとしてください。

それでは釘を見るときに重要な四つのポイントを、以下順番に記していこうと思います。

1. パチンコ玉は釘の間隔が広い方に流れていく

パチンコ玉が釘の間を流れていくときに、二方向に分かれる分岐点が存在するとしましょう。

このとき、水の流れをイメージしてみると良いと思います。水は二方向のうち、間隔の広い方に沢山流れますよね。

これと同様に、パチンコ玉も二方向に分かれる分岐点の釘が現れたときに、間隔が広い方に沢山流れて行きます。

流れる個数の比率は、二方向それぞれの釘間隔の面積比率に等しくなると思われます。

つまり、パチンコ玉の個別の『動き』に関しては『力学的』に考え、パチンコ玉の『流れ』に関しては『確率的』に考える必要があるということです。

このことは、パチンコ玉のヘソ穴への入賞確率や、回転ムラ(回りムラ)のことを考える際に非常に重要となってきます。ちなみに今後のコラムでは、これらの話題を詳しく取り扱っていくつもりでいます。

閑話休題。要は、パチンコ玉は釘の間を流れていくときに、その分岐点において釘間隔の広いほうに流れやすいということです。

この釘の見方というのは、バラ釘や寄り釘などの逆三角形部分の二辺の長さを比較し、玉の流れの量をイメージする時に特に有効に働くように思われます。

2. パチンコ玉は釘の間隔が狭いところを通るときに失速する

パチンコの釘の硬さは、ビッカース硬度という指標によって表すことが出来ます。そして、釘の反発係数というのは、このビッカース硬度と相関関係があります。

盤面上に弾かれたパチンコ玉というのは、釘に一回衝突するごとに、その反発係数に応じて失速していきます。

通常、パチンコ玉が釘の間を通過する際には、何度も衝突が繰り返されています。

その時の衝突回数が多いほど、パチンコ玉のスピードの失速が大きくなるということ。そして、釘の間隔が狭ければ狭いほどパチンコ玉と釘との衝突回数は多くなり、結果としてパチンコ玉は大きく失速していくことになります。

実際のホールの現場では、『釘間を狭めてパチンコ玉の勢いを殺す』という調整は、寄り釘部分で多く見られる調整方法です。

ヘソ釘に向かっていくパチンコ玉の勢いが殺されることで、結果的にデジタル回転数が低下してしまうのです。

3. パチンコ玉は釘が曲がっている方向とは逆の方向に飛んでいく

さてここで、一つの思考実験をしてみることにしましょう。

パチンコ台の盤面に垂直に打たれた釘に、ちょうど真上からパチンコ玉が当たる時、左右どちらに飛んで行くのでしょうか?(注1)

この時、「確率50%でパチンコ玉は左右均等に振り分けられる」が正解になると思います。

では、この釘を右方向にコンマ数ミリほど曲げたときにはどうなるか?

とたんに状況は一変し、100%の確率でパチンコ玉は左方向に飛ぶことになります。

今の場合は、真上から玉を落としたときのことを考えていました。しかし、ある程度の範囲にわたってパチンコ玉が上から落ちてくる場合に於いても、釘を右方向にコンマ数ミリ曲げただけで、玉の左に飛ぶ確率は格段に上がるでしょう。

ここまでのことは、釘を左に曲げた場合でも同じ。要するに、パチンコ玉は釘を曲げた方向と逆方向に飛び易くなるわけです。

釘読みの際に、釘の左右方向への曲げを見る時には、立った状態で斜め上から見てみるのが良いと思います。

その時、真っ直ぐの釘を基準にして、その他の釘が左右にどれだけ曲げられているか、を見てみます。意外に色々な釘が、右に左に曲げられているんだな、ということが分かるでしょう。

※(注1)この場合の真上というのは、パチンコ盤面に垂直に打たれた釘に対し90°の方向、つまり直角に向かった真上。つまり、通常、パチンコ遊技をする時に玉が落ちてくる方向の真上。

4. パチンコ玉は上げられた釘に衝突すると失速する

さて、これで最後の項目となります。

これまでの3つの項目は、主にパチンコ玉と釘のみの関係によるものでしたが、本項目に於いては、もう一つの要素であるパチンコ盤面が関係してきます。

パチンコ盤面の反発係数というのは、釘の反発係数に比べて数分の一程度しかなく、非常に小さいのです。

そして、パチンコ玉が上げられた釘に当たる時には、パチンコ盤面の方向に向かって飛んで行き、それにぶつかることになります。

つまり、パチンコ盤面に衝突した玉は反発係数の低さが故に、大きく失速するようになります。

これが、『上げ釘は玉の勢いを殺す』と言われる所以です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

パチンコ台の釘読みについて、基本となることを四つお話しさせて頂きました。

「釘読みなんて普通の人には出来るはずがない。」と思われている方も多いかもしれません。

しかし、どんな複雑な釘配列のパチンコ台に於いても、結局はこの四つの基本に従って、パチンコ玉は釘の間を流れて行くことになります。

だから、釘を見る時には、この四つのポイントを参考にしてみるのも良いのではないかと思います。

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