2016.12.07
【IR推進法案】カジノ法案が参院本会議で審議入り。安倍総理と蓮舫党首の党首討論も行われる。(※動画あり)
12月7日(水)、カジノ法案(IR推進法案)の審議が参議院本会議にて行われました。
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カジノ合法化で何が起こる?
12月7日(水)、午前、カジノ法案(IR推進法案)が参議院本会議で審議入りしました。
審議時間については約1時間40分。
IR議連会長の自民党、細田議員の法案の趣旨説明のあと、各党議員による質疑応答が行われました。
細田議員は、カジノ法案について、「財政の改善に資する、税負担なき経済政策であり、国の成長戦略の一つに位置づけられる」と述べました。
質疑は主に、ギャンブル依存症対策、マネーロンダリングの防止、刑法の違法性阻却、施行主体が民間である理由、などに関するものだったと思います。
ギャンブル依存症問題に関しては、現在、536万人というギャンブル依存症者数の数字の妥当性の検証作業を、早急に行うべきだという意見も聞かれ、他の依存症者に対する治療も含めた包括的な対策が必要だとのこと。
さらには、関係機関やNPO、NGO法人と連携してギャンブル依存症対策に取り組んでいくとの説明もあった。
マネーロンダリング対策等については、FATFの勧告による措置が行われ、IRの下請けや関連会社については、最高レベルの廉潔性をもって暴力団等の排除を行うとのこと。
刑法の違法性阻却については、観光振興、文化芸術の振興、財政改善など公益に資するという観点から、十分、違法性を阻却する8項目を満たすことができるという説明もあった。
施行が公的主体ではなく民間であることの理由については、「質の高いサービスを提供するため」「賭博リスクを施行側が負ってしまう可能性がある」などが挙げられた。
他に印象に残った場面といえば、カジノ内で行われる種目について、質疑が及んだところ。
カードゲームやルーレット、さらには日本独自のものが考えられるとしながらも、詳細は、これから1年以内に政府によって策定されるIR実施法案において定められるようです。
全体としては、本日の質疑で、おおよその問題点は出尽くしているように感じた。
審議の中で何度も出て来ていたが、今回のIR推進法案というのは、所謂、プログラム法案であり、今回の法案によって即カジノ合法化が行われる訳ではなく、1年以内に政府によって策定されるIR実施法案で詳細な設計が行われるということだろうと思う。
今後のスケジュールとしては、明日、8日に参議院内閣委員会での審議が行われる予定。
それともう一つ、本日、安倍総理と蓮舫党首の党首討論が行われ、今回のカジノ法案について非常に興味深い討論が展開されていました。
思えば、カジノ法案について、今国会で安倍総理の考え方を聞けたのは、これが初めてではないかと思います。
この安倍総理と蓮舫党首の党首討論の動画については、当ページの下段部分で公開しております。
当サイトでは、引き続きカジノ法案の動向をリポートしていこうと思っています。
12月7日(水)のカジノ法案(IR推進法案)参議院本会議での審議のフル動画は以下になります。
12月7日(水)に行われた安倍総理と蓮舫党首の党首討論の動画は以下になります。