1月20日に開かれた全日遊連理事会に際し、阿部恭久理事長は以下のような発言を行っています。
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のめり込み問題に対する取り組みをさらに強化して行く上で、新たなプロジェクトチームを立ち上げる。
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プロジェクトチームで何を行うかといった具体的な部分は決まっていない。
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パチンコはギャンブルと一線を画す遊技であることを、広くアピールしていく必要がある。
全日遊連は、ギャンブル依存症対策としてリカバリーサポート・ネットワークの支援を行っているが、新たなプロジェクトチームを立ち上げ、さらなる取り組みを強化していく模様。
(参考)全日遊連 依存問題でプロジェクトチーム|遊技通信web
そして、1月27日には業界14団体共催によるパチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会が開催され、業界14団体で構成する「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」より、「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題に対する声明」が発表されました。
(参考)依存問題で声明発表/21世紀会 |遊技日本
この声明文の中で、パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題対策を更に強化し、最優先課題として取り組むことが謳われています。
具体的な動きとして、全日遊連は「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)対策」の再徹底をホールに対し呼びかけています。
その内容については、
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リカバリーサポート・ネットワーク相談窓口告知ポスターを、トイレなど遊技客の見えやすい場所に掲示する。
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のめり込み防止標語については、「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう!」の共通標語を、チラシ紙面の20%以上のサイズで、デザインを改変せずに挿入する。
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「初心者への適度な遊技方法の案内」などの対応例の確認。
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「自己診断チェック表」のカウンターへの備え置き。
などを促すものとなっています。
(参考)全日遊連、依存対策の再徹底を要請|WEB Greenbelt
このように、「依存問題対応ガイドライン」を各店舗に着実に実行させていくことが、業界団体側のギャンブル依存症対策なのだと思われます。
パチンコ店における依存(のめり込み)問題対応ガイドライン
警察側のギャンブル依存症対策に関する動き
一方、警察側もギャンブル依存症対策に関して最重要課題であると認識しているのは、先日の全日遊連全国理事会における課長講話を見てみれば分かること。
以下のリンクがギャンブル依存問題部分を抜粋した講話文。
全日遊連全国理事会における課長講話(依存問題のみ抜粋)
そして、今週から警察庁の指示の元、全国一斉の立ち入り調査が始まっている模様。(まずは報告書の提出を求め、その後の承認申請案件があった時に点検するとしているエリアもあるようです)
立ち入り調査の際には、
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「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。」という共通用語の活用状況
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リカバリーサポート・ネットワーク相談窓口告知ポスター等の営業所内掲示状況
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自己申告プログラムの活用状況
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自己診断チェック表の案内状況
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初心者への適度な遊技方法の案内
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ぱちんこへの依存対策に資するその他の取組の実施状況(有れば、その内容)
といった6項目で実施内容のチェックを行っているようです。
(参考)のめり込み対策のチェックで立入調査始まる|遊技通信web
これらは、「依存問題対応ガイドライン」の内容であり、警察側も業界側も、この「依存問題対応ガイドライン」に沿った形で「ギャンブル依存症対策」に取り組んでいこうとしている姿勢を窺い知ることができます。
今後もパチンコ業界、国会から「ギャンブル依存症対策」に関する様々な動きや話題が出てくるかと思いますが、当サイトでは随時、その動向に注目しお伝えしていくつもりでいます。
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