カジノ

 2016.05.19

パチンコで勝てない人に覚えてほしい4つの数学的トピックとは?

パチンコで勝てない人やパチンコに負けている人には、共通の思考パターンがあります。

いわゆる、オカルト思考というものです。オカルト思考は、数学的な根拠のない考え方のことです。

パチンコでリーチが来た時に台を強打したり、はまりが大きい台や沢山お金がつぎ込まれている台を狙って座るような人は、オカルト思考が強い傾向にあります。

ではオカルト思考から抜け出すにはどうしたらいいのか?

そのためには、これから説明するギャンブルリテラシーというものが必要になってくると思うのです。

そして本コラムでは、ギャンブルリテラシーの中でも、基本的な4つの数学トピックについて的を絞り取り上げて行くことにします。

[PR]  規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?

ギャンブルリテラシーとは何か?

リテラシーというのは、一般的には「なんらかの分野で用いられている記述体系を理解し、整理し、活用する能力」という意味で用いられています。

そこで当サイトでは、ギャンブルに対する正しい理解と活用のことを『ギャンブルリテラシー』と呼ぶようにします。

数字の妥当性はさて置き、日本人の536万人がギャンブル依存症で、そのうちの8割がパチンコ由来であると言われています。

人口比にすると世界で突出して高い。さらに、日本人はスマホゲーム課金額も世界で一番大きいのです。

スマホゲームというのはご存じのとおり、ガチャという仕組みが存在し、これが課金額の上昇を誘発している原因の一つと考えられます。

基本的にガチャの仕組みはパチンコの仕組みに非常に似ていて、スマホゲームの開発者もパチンコを意識してゲーム開発をしているものと思われます。

要するに日本人というのは、ギャンブルにはまりやすい性質を持っていると言えるでしょう。

ギャンブルリテラシーを持つことにより、正しい姿勢でギャンブルやパチンコと向き合うことが出来るのではないかと当サイトでは考えています。

では、ギャンブルリテラシーというのは具体的には一体どのようなものなのでしょうか?

それは、「ギャンブルの本質を数学的に理解する」ということだと思います。

これから、ギャンブルの本質を理解する上で、最も基本的な数学的トピックついて4つのものに的を絞り、特にパチンコを例に取り上げてお話ししていきたいと思います。

1.【事象の独立性】はまり台に座っても意味がない

本コラムの冒頭部分でも述べた様に、はまり台やお金がつぎ込まれている台に好んで座る人がいます。そういう台は、当たり易くなっていると思うのでしょう。

ところが、数学的にはパチンコの大当たり抽選は、独立事象となっています。

独立事象というのは簡単に説明すると、その台がどれだけはまっていても、次の一回転の大当たり確率に変化はないということです。

具体的には、300分の1で大当たりするパチンコ台があるとして、現在の回し回転数が10でも1000でも、次の大当たり確率は常に300分の1に変わりはないということ。

だから、はまり台を狙ったり、自分が止めた後に大当たりをされ腹を立てたりすることには、意味がないということです。

2.【大数の法則】パチンコ台の確率はたくさん回すほど収束していく

前章の例と同じように、300分の1で大当たりするパチンコ台があるとしましょう。

この台のデジタルをドンドン回していきます。そうすると、調子よく当たる時もあれば、はまりが続くこともあります。

そういった時には、短期的に大当たり確率は300分の1から大きく外れてしまっています。

しかし、さらに沢山デジタルを回していくと、長期的には大当たり確率は300分の1に近づいて行くのです。

これが大数の法則と呼ばれるものです。

つまり、短期的な大当たりに一喜一憂せず、ある程度長期的な視野を持つことが大事であるということです。

3.【中心極限定理】パチンコの収支は積み上げた期待値の周りに正規分布するようになる

期待値というのは、その日の稼働のやり方で「平均的にはどれくらい勝ったり負けたりしていたのか?」を計算したものです。

何日か稼働し、期待値が積み上がっていくにつれて、実際のパチンコ収支は「積み上げた期待値を中心とした正規分布」のどこかに位置するようになります。

これはちょっと不思議な感じもするのですが、ちゃんとした数学定理として証明されているものなのです。

つまり、羽物からマックスタイプまでどのようなスペックの台を稼働しようとも、結局のところ実収支は「それまで積み上げた期待値を中心とした正規分布」を形成することになるのです。

これが、中心極限定理と呼ばれるものです。

4.【逆正弦定理】パチンコの収支はボーダーライン上の台を打ち続けたとしても上下どちらかに振れてしまう

パチンコのボーダー理論によれば、ボーダーライン上の台を打ち続けていると、1日の平均収支は0に近づいて行くとされています。

しかし、累積収支の方は収支0のラインを境に、上下のどちらかに振れていくことになります。

つまり、長期的に見るとツキのある人とツキのない人に二極化して分かれてしまうのです。

これは、パチンコ収支のブラウン運動とも呼べるものです。ブラウン運動というのは、水にインクを一滴垂らした時の拡散していく過程に代表されるものです。

パチンコのボーダーライン稼働も、時間の経過と共に収支0ラインから離れていく様子は、ブラウン運動の拡散過程に類似したものと言えるでしょう。

このブラウン運動による二極化の過程が、いわゆる逆正弦の定理と呼ばれるものです。

まとめ

パチンコで勝てない人やパチンコに負けている人によくみられるオカルト思考。

本コラムで述べた「ギャンブルリテラシー」を持つことは、オカルト思考からの脱却の第一歩になるのではないでしょうか。

そのために必要な、ギャンブルの本質を構成する4つの基本的数学トピックを紹介させて頂きました。

これ以外にも、二項分布や幾何分布など知っておきたい数学トピックはまだまだ沢山あります。

また機会があれば、ご紹介していくことにします。

ギャンブルリテラシーを持つことで、ギャンブルやパチンコの収支改善や、それらとの正しい対峙の仕方が身に付いていくのではないかと思っています。

[PR]  規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?

あわせて読みたい

【ボーダー理論】パチンコの期待値の求め方を詳しく解説してみる
今回は、パチンコの期待値の計算のやり方を、詳しくお伝えしていこうと思っています。パチンコのボーダー理論の実践には、期待値の正確な計算が必要不可欠です 。現在、期...
パチンコ台の釘読みをする時に重要な4つのヒント!
パチンコ台の釘読みをするときに重要な考え方には、主に4つのものがあるように思われます。実際のホールでパチンコを打つ時には、これらの4つのポイントをおさえつつ釘読...
パチンコ収支の勝ち金額とか負け金額って一体どれくらいバラツキがあるの?
パチンコを打つ時の勝ち金額や負け金額って結構バラツキますよね。大勝ちする時は10万円超える場合もあるけれど、負ける時はいくら注ぎ込んでも勝てないことがあると思い...
【パチンコ】運と「ツキ」の謎に迫る。運や「ツキ」に周期があるって知ってた?【沖海4】
少し意味深なタイトルですが、別に開運グッズなどを売りつけようとしている訳ではありません。ギャンブル等における「ツキ」の存在というのは、実は数学的に証明されている...
【遠隔・裏モノ】パチンコのはまりの確率計算について詳しく解説してみる
パチンコをやっていると、時々あり得ないようなはまりに遭遇することがあります。それも一度や二度ではなく、連続して起こることがあります。そんな時は、お店の遠隔操作や...
パチンコに勝つための攻略法や必勝法って本当に存在するの?
まず最初にパチンコの『攻略法』についてです。少し前にパチンコ攻略法詐欺が話題になりました。世に雑多なパチンコ攻略法は流通しているのですが、その9割は詐欺的なもの...
【新台情報・解析情報】新基準機の今後を占うCRスーパー海物語IN沖縄4を徹底解析してみる【沖海4攻略】
パチンコの新基準機のCRスーパー海物語IN沖縄4が導入されてから2週間ちょっと経ちました。パチンコに於いては、これから年末の撤去期限までに新基準機への入れ替えが...
【初心者】パチンコの勝ち方で非常に重要な3つのステップとは?
パチンコで勝つ方法を実践する時、基本的にはたった3つのステップを実行するだけです。 パチンコで勝つ方法は、ボーダー理論もしくはボーダーライン理論と呼ばれています...
パチンコの回転率について本当のことを教えます!!
さて今回は、パチンコにおける回転率について、その本質に迫ってみようと思います。回転率とは、御存知のとおり、1000円あたりのデジタル回転数のことで、所謂パチンコ...
パチンコ釘問題(遊技くぎ問題)の今後の展開について真剣に考えてみた!!
当サイトでも何度も取り上げている「パチンコ撤去問題」。実は、その根底には「パチンコ釘問題」が存在しています。「パチンコ釘問題」というのは、非常にデリケートな問題...
パチンコで勝つ方法のボーダー理論で初心者が一番初めに注意すべき点とは?
パチンコの勝ち方であるボーダー理論。これは別名ボーダーライン理論とも呼ばれています。ボーダー理論を実践するに辺り、パチンコの初心者の方が一番最初に陥りがちな問題...
一般入賞口にパチンコ玉がたくさん入るようになると一体なにが起きるのか?
最近パチンコ業界で、一般入賞口問題が話題になりました。ちなみに一般入賞口というのは、ヘソ以外のオマケ穴のようなもので、そこに入ると10個とかの戻り玉が得られるよ...
ヘソ賞球4個以上、ベース30%以上で回転ムラは一体どうなるのか?【日工組内規変更】
日工組は7月下旬に内規を変更し、8月5日の型式試験申請分より適用を開始しています。今回の内規変更は、これまでの「申し合わせ」を基本的に踏襲しつつ、出玉関連で若干...
全日遊連店舗数1万店舗割れ。パチンコ業界売上高減少率はマイナス10%以上を継続。
全日遊連組合加盟店舗数が、昨年11月末時点において初めて1万軒を割り込み話題になりました。2017年はまだスタートしたばかりですが、ここで改めて昨年2016年の...
【2017年】パチンコ業界に対する今回の規則改正案の内容について考察してみよう【ギャンブル依存症対策】
このところ規制続きのパチンコ業界において、さらに追い打ちをかけるように新たな規制が加わろうとしている。2018年2月1日より施行される予定の「風営適正化法施行規...
規制と衰退が続くパチンコ業界、2017年には何が起きるのか?
少し遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。2017年の最初のコラムとして、今年、パチンコ業界に起きそうな出来事や展望などを記してみようと思います。...
【2016年】今年のパチンコ業界の売上高が急減した理由とは?
2016年の今年も、僅かな日数を残す限りとなってきました。今回のコラムでは、2016年の今年のパチンコ業界売上高が、急減した理由について少し考察してみたいと思い...
パチンコ最終(第3次&第4次)撤去リストの6月期限が迫る。全撤去リストの内容は一体どうなるのか?
警察は既に、先月5月30日に日工組、全日遊連、日遊協に対し撤去・回収リストの6月中の提出と、対象となる機種の年内撤去を要請しています。リストの発表日については、...
「パチンコ業界におけるギャンブル依存症対策」と「日本維新の会のギャンブル等依存症対策基本法案」について
今年に入り、パチンコ業界で様々なギャンブル依存症対策に対する動きが起きて来ています。そして、国会においては、2月9日に日本維新の会が他党に先駆けて「ギャンブル等...
12月末のパチンコ最終撤去リストの撤去期限まで残りあと2ヶ月!!やはりCR牙狼魔戒ノ花がカギを握っているのか?
パチンコ最終(第3次)撤去リストの撤去期限まで残りあと2ヶ月となりました。業界団体による撤去状況の公式な発表が行われない中、実情の方はかなり不透明になってきてい...