カジノ

 2016.11.01

12月末のパチンコ最終撤去リストの撤去期限まで残りあと2ヶ月!!やはりCR牙狼魔戒ノ花がカギを握っているのか?

パチンコ最終(第3次)撤去リストの撤去期限まで残りあと2ヶ月となりました。

業界団体による撤去状況の公式な発表が行われない中、実情の方はかなり不透明になってきているように思います。

そこで今回のコラムでは、撤去問題の現状を改めて振り返ってみることにします。

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CR牙狼魔戒ノ花における撤去問題のXデーは10月30日(日)だった?

CR牙狼魔戒ノ花は、パチンコ最終撤去リストの対象機種の中でも最も設置台数が多く、客付きも良いので、その撤去状況が最重要視される機種となっています。

CR牙狼魔戒ノ花はリユースの対象で、リユース台はCR牙狼魔戒ノ花〜BEAST OF GOLD ver.〜、納品予定日は12月18日(日)、予定台数は6万台となっています。

そしてリユースの返却期限の方はといえば、もう過ぎてしまいましたが、10月30日(日)となっていた訳です。

今回のリユースに関してホール側は、「早めにCR牙狼魔戒ノ花を返却して12月に確実にリユース台を受け取る」か、「年末までCR牙狼魔戒ノ花を稼働させ続ける」かという2つの選択肢を迫られていました。

リユースの返却期限が過ぎ、結果どうなったのかというと、「年末までCR牙狼魔戒ノ花を稼働させ続ける」ほうの選択をしたホールが多かったように思われます。

なぜこのようなことがいえるのかというと、当サイトはパチンコ最終撤去リストの対象機種のうち主要6機種の残存設置台数を日々捕捉しており、CR牙狼魔戒ノ花もこの中に含まれていて、リユース返却期限の10月30日(日)を迎えるにあたり、予想よりもCR牙狼魔戒ノ花の撤去台数が少なく、残存設置台数に大きな変化が見られなかったからです。

(参考) パチンコ最終撤去リスト主要機種の現在の残存台数と残存率(推定値)

具体的には、CR牙狼魔戒ノ花のリユース機の予定台数6万台に比べ、10月頭からのCR牙狼魔戒ノ花の推定撤去台数約2万4千台というのが、予想よりもかなり低い数字だったということ。

おそらく現在の残存設置台数約8万台は、年末まで維持され大きく変動することはないと予想され、それ故この機種に限っては、この2ヶ月間は出玉的に回収傾向に向かうのではないかと思われます。

一方、撤去問題の観点から見てみると、結果的に残存設置台数の多くなってしまったCR牙狼魔戒ノ花が、年末撤去期限までの撤去完遂に関する重要なカギを握っているように思われます。

撤去問題に関する今後の方針が決定される

先日、10月12日に撤去問題の対応などを話し合う業界9団体による連絡会議が行われました。

この会議を踏まえ全日遊連は、回収対象機の現況と今後の予定に関する調査を実施することを決めたようです。


全日遊連は10月21日、第3次回収対象遊技機の確実な回収・撤去を図るため、組合員ホールにおける対象機の現況と今後の予定に関する調査を実施することを決め、各都府県方面遊協に通知した。

調査では、店舗ごとの管理者が自店における11月30日現在の設置台数を記入するとともに、今後の回収・撤去スケジュールに合わせての12月31日現在と1月1日現在の予定設置台数を記入。組合員ホールは12月1日までに所属組合にこれを提出し、都府県方面組合は12月8日までに全日遊連に集計結果をファックスするとともに、回答書のコピーを郵送する。

(参考ページ)全日遊連 第3次回収対象機の設置状況調査へ|遊技通信web

以前の業界7団体の決議事項においては、「毎月の回収目標数値を設定し管理していく」という話でしたが、随分ゆっくりとした対応になってしまったなあという印象です。

(参考ページ)回収対象遊技機の回収・撤去について7団体がペナルティ等を決議|遊技通信web

それはさておき、先日の9団体連絡会議では、業界団体側は警察側に相当厳しく釘を刺されたようです。


回収対象遊技機の対応などを話し合う9団体連絡会議が10月12日に行われ、出席した警察庁保安課の津村優介課長補佐が、撤去の進捗状況について「必ずしも楽観視できるものではないと懸念している」と述べていたことがわかった。

津村課長補佐はそのなかで、「製造業者の関与があるからといって、営業者の風営適正化法上の責任が免責されるわけではない」などと6月に行われた日遊協総会における行政講話で指摘した内容を改めて繰り返した上で、「再度お伝えすることの意味は理解していただけると思う」と念押しした。

さらに「警察としては、現在、業界をあげた撤去の進捗状況等を注視しているところであり、その状況等に応じて必要があれば所要の措置を講じることとなる」と釘を刺しながら、業界の取り組みで撤去回収が確実に行われることを期待する、などと述べた。

(参考ページ)警察庁保安課長補佐 回収対象機撤去の進捗に懸念示す|遊技通信web

12月末のパチンコ最終撤去リストの撤去期限以降の撤去漏れに関し、メーカー側の責任のみならず、ホール側に対しても風適法違反にあたることに、改めて警察は言及しています。(具体的には風適法20条1項に違反)

さらに場合によっては、行政処分に動くということも示唆していると思われます。

こうなってくると、業界団体側は是が非でも年末までの撤去を完遂せざるを得なくなったといえるでしょう。

よって業界団体側は、12月末の撤去期限において、8月末の撤去期限時よりも厳しい対応をとってくるものと予想されます。

しかしながら、現実的には最終撤去期限まであと2ヶ月しか残されていないのであり、依然としてホールにはCR牙狼魔戒ノ花を中心とした大量の撤去対象機が設置・稼働されている訳です。

ではその台数たるや一体、どれくらいなのでしょうか?

あと2ヶ月で一体どれくらいのパチンコ台を撤去する必要があるのか?

当サイトでは、パチンコ最終撤去リストの対象機種のうち主要6機種の残存設置台数を推定し日々公開しています。

(参考) パチンコ最終撤去リスト主要機種の現在の残存台数と残存率(推定値)

今回、年末の最終撤去期限まで2ヶ月に迫ったこともあり、撤去対象全機種の全残存台数を遡って推定し集計してみました。(パチンコ最終撤去リスト主要機種の現在の残存台数と残存率を公開しているページの方にも追加して更新していくことにします。)

パチンコ最終撤去リスト全機種の残存台数と残存率(推定値)
月 日 パチンコ最終撤去リスト全機種
9月2日(金)
17:00
353392台
(59.9%)
9月9日(金) 333907台
(57.7%)
9月16日(金) 333811台
(56.6%)
9月23日(金) 327497台
(55.6%)
9月30日(金) 323814台
(54.9%)
10月7日(金) 299949台
(50.9%)
10月14日(金) 287475台
(48.8%)
10月21日(金) 275505台
(46.7%)
10月28日(金) 237192台
(40.2%)
10月31日(月)
24:00
231044台
(39.2%)

上表で、先週の撤去率が非常に高く6.5%もあるのは、新台「CRルパン三世 Lupin The End」と「CR牙狼 闇を照らす者」の大量導入に伴った、旧基準機「CR牙狼魔戒ノ花」と「CRルパン三世8H9AZ」の撤去による効果です。

さて、当サイトの推定値ではありますが、撤去対象全機種の全残存台数は現在23万台程度であることが分かりました。

これから年末までの2ヶ月間で、1ヶ月あたり11~12万台程度の撤去・回収のペースが必要となります。

ここで供給側のデータ、つまり新台入替の台数規模が、今後2ヶ月間でどれくらいあるのか調べてみることにしましょう。

年末までに導入予定の新台情報
導入月日 機種名 導入台数
11月 CRスーパーわんわんパラダイス おかわりver. 10,000台
CRフィーバータイガーマスク3-ONLY ONE- 30,000台
CR花の慶次X~雲のかなたに~ 60,000台
CRモンスターハンター4 30,000台
12月 CRぱちんこ テラフォーマーズ 20,000台
CR火曜サスペンス劇場 真相の扉~22の過ち~ 7,000台
CR真・北斗無双 219Ver 30,000台
CRヱヴァンゲリヲン~いま、目覚めの時~ 60,000台
CR ANOTHER牙狼~炎の刻印~ 45,000台
CR牙狼 魔戒ノ花XX~BEAST OF GOLD ver.~ 60,000台

さすがにここからの新台入替は、ビッグネームが目白押しとなっており、年末までの導入総台数35万台超は撤去・回収に伴うパチンコ台需要を十分に上回る供給量となっています。

となるとやはり、撤去問題のネックになるのは、現在8万台程度、ホールにおいて設置稼働していると思われるCR牙狼魔戒ノ花。

2次撤去リストの撤去対象機種だった沖海3は、約7万6千台を6ヶ月程度で撤去完了までもっていったのに対し、CR牙狼魔戒ノ花は、たったの2ヶ月で推定8万台も撤去しなければなりません。

この年末の最終撤去期限は、文字通り最後の撤去期限となっており、撤去漏れがあった場合、今度は行政当局も動いてくる可能性があります。

当サイトでは、今後も随時、撤去問題についてのレポートを行っていきたいと思っています。

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