2016.05.14
パチンコで勝つ方法のボーダー理論で初心者が一番初めに注意すべき点とは?
パチンコの勝ち方であるボーダー理論。これは別名ボーダーライン理論とも呼ばれています。
ボーダー理論を実践するに辺り、パチンコの初心者の方が一番最初に陥りがちな問題点が存在します。勝てるパチンコを日々実践しているパチプロでさえも、しばしばこの問題点に嵌まってしまうことがあります。
これから説明に入るのですが、その前に、まずはパチンコの収支を確実にプラスにすることが出来ると言われている、ボーダー理論の簡単な復習から行いたいと思います。
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ボーダー理論については、以前当サイトのこちらのページで詳しく解説させて頂きました。ここでは、ボーダー理論とその実践方法を非常に簡単に述べてみたいと思います。
まず、自分がこれから打とうと思っているパチンコ台のボーダーラインを知らなければなりません。ボーダーラインは自分で計算するよりも、パチンコ雑誌やパチンコ系WEBサイトを使って調べた方がはるかに効率的です。例えばこのサイトなどで調べることが出来ます。
ちなみにボーダーラインとは、長期的にパチンコ収支をプラスマイナスゼロにできる「投資金額1000円あたりのデジタル回転数」のことです。
ボーダーラインを把握したら、出来るだけその数字を上回るような台を見つけて打ち続けます。初心者の目安としては、危険度などを考慮し、ボーダーラインに3回転ほど上乗せした回転数が良いでしょう。ボーダーラインが17回転だとしたら、20回転が目標の数字となります。
この上乗せの数字が大きいほど、長期的なパチンコ収支も大きくプラスになり、パチンコで勝てる金額は増えていくことになります。
ここまでが、従来のボーダー理論の考え方。しかし、パチンコ初心者が、これを実行する時に最初に大きな困難が立ちはだかることになります。
次章からこの辺りのことを詳しく説明していこうと思います。
一般的には、回転ムラというのは、デジタル回転のバラツキ度合のことを指しています。さっきまで調子よくデジタルが回転していたのに急に回らなくなった、という現象はパチンコを打ったことがある人なら誰しもが経験することでしょう。
パチンコの初心者は、ボーダー理論を実践する時に、始めは回転ムラに非常に悩まされます。パチンコの上手な人やパチプロでさえもそうなのですから。
パチンコ雑誌やパチンコ系のWEBサイトにボーダーラインは載っているのですが、実際にホールでパチンコ台を打ってみて1000円ごとのデジタル回転数を測っていく時には、毎回同じ数字が表れてくるということは絶対にないわけです。
ここにボーダー理論を最初に実践していく際の難しさが存在していると言えます。
では、回転ムラの原因とは一体何なのでしょうか?
室温、玉の温度の変化、電圧の変化などいろいろな原因が提唱されています。しかし、実をいうと回転ムラというのは、「確率現象のアナログ的な表れに過ぎない」ことが分かっています。
もう少し詳しく説明してみましょう。例えば、「1000円あたりのデジタル回転数が20回転のパチンコ台」のヘソ入賞確率は1/15.6となっています。これはパチンコ玉を15.6個飛ばしたときに、だいだい一個はヘソに玉が入るということを意味します。これらの数字は以下のページを参考にしてみて下さい。
(参考)回転率の公式をバージョンアップしてみよう!
さてこの時、パチンコ玉を一個飛ばすということは、1/15.6で当たり目を出す事が出来るサイコロを振る行為と等価であると言えるのです。実際にはこのようなサイコロは存在しませんが、比喩として表現するならばこうなります。
そして1000円分、つまり250個のパチンコ玉を全て打ち終えたときのデジタル回転数のバラツキ度合いというのは、コンピューターシミュレーションなどで正確に計算する事が出来ます。この時のバラツキ度は標準偏差と呼ばれていますが、当サイトでは便宜上この標準偏差のことを、「回転ムラ」と表現することにします。
(参考)パチンコ用語
では、回転ムラの理論値というのはどうなっているのでしょうか?それではシミュレーションの結果を以下に示していきたいと思います。
前章で少し触れた、「1000円あたりのデジタル回転数が20回転のパチンコ台」における回転ムラ(回りムラ)のシミュレーション結果を、以下に掲載しておきます。
投資金額が500円から10000円まで増加していく過程で、回転ムラが徐々に小さくなっていく様子が分かると思います。回転率というのは、1000円あたりのデジタル回転数と同じ意味です。
(参考)パチンコ用語
投資金額
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500
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1000
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2000
|
3000
|
4000
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5000
|
6000
|
7000
|
8000
|
9000
|
10000
|
回転ムラ(回転)
|
7.6
|
5.4
|
3.8
|
3.1
|
2.7
|
2.4
|
2.2
|
2.0
|
1.9
|
1.8
|
1.7
|
変化度
|
---
|
2.2
|
1.6
|
0.7
|
0.4
|
0.3
|
0.2
|
0.2
|
0.1
|
0.1
|
0.1
|
最初に少し補足説明をしておきましょう。ある投資金額での1000円あたりのデジタル回転数を計算する時には、その投資金額に応じた数字で、自分が回したデジタル回転数を割る必要があります。
例えば、あるパチンコ台が2000円で40回転デジタルが回った場合には、40を2で割った20というのが1000円あたりのデジタル回転数になるわけです。3000円で45回転なら、45を3で割った15という感じです。500円の場合は二倍すれば計算する事が出来ます。
上の表を見て、まず始めに気づくことは、投資金額1000円での回転ムラが5.4回転もあるといことです。これは、あるパチンコ台の回転率が20回転の場合、実際に測定される回転数が20±5.4回転程度バラツクことを意味しています。
つまり14.6回転から25.4回転くらいの回転ムラの範囲があるということです。
次に気づくことは、投資金額10000円での回転ムラが1.7回転であるということです。10000円分のパチンコ玉を打ち終えた時、実際に測定される回転率は20±1.7回転程度、つまり18.3回転から21.7回転くらいの回転ムラの範囲があるということです。
この結果から、10000円も費やしたとしても、完全な回転率の把握というのは無理だということが分かるでしょう。
そしてここでは詳しく述べませんが、実際に測定される回転率というのは、これらの回転ムラの範囲内におおよそ70パーセント程度の確率で収まることが分かっています。確率分布は正規分布に近いものになります。
最後にもっとも重要なことを述べておきたいと思います。それは投資を開始してから、つまりパチンコ台を打ち始めてから3000円辺りまでが、最も急激に回転ムラが減少していくということ。
上の表の数字を見てみると分かりますが、500円から3000円までの回転ムラの減少度が7.6から3.1までの4.5回転もあるのに対し、3000円から10000円までの減少度が3.1回転から1.7回転までの1.4回転しかない。
平たく言うと、パチンコ台の1000円あたりのデジタル回転数というのは、打ち始めてから3000円くらいまでがもっとも急激に理論値に収束していくということです。
パチプロやパチンコの上手な人というのは、経験的にこのことを知っていて、パチンコの優秀台の判別に際し、だいだい3000円程度の試し打ちを繰り返して日々の立ち回りをしているのです。
しかし、経験の浅いパチンコの初心者の方は、そうともいかず回転ムラに翻弄されながら優秀台の判別に多くの投資金額を費やしてしまうのです。
多くの場合、パチンコの旧基準機を打つ時に、1000円あたりのデジタル回転数が20回転近辺の台を目標として台選びをすると思われるので、前章のシミュレーション結果の値を参考にしていく事が出来ると思います。
その上で、以下のことに注意して立ち回りをしていくのが良いと思います。
ます前提として、自分が今打とうとしているパチンコ台のボーダーラインを正確に把握すること。
そして、パチンコ台の1000円ごとのデジタル回転数というのは、5回転くらいは上下する可能性があるという事実を認識しておく。さらに、3000円分の投資時においては、回転ムラが3回転程度になることも頭に入れておく。
パチンコホールでの実践においては、ボーダーラインより3回転くらい多く回る台を探すようにする。もちろんそれ以上回る台でも良い。
それから試し打ちの金額としては、3000円を目安にし、1000円の区切りごとにしっかりと回転率の把握をしていく。3000円分のパチンコ玉を全部打ち切ったときに、測定している回転率が、ボーダーラインを下回った場合には、稼働を止めて他の台を探す。下回っていなければそのまま続行する。
この時、判断が間違うのは確率的には15パーセント以下程度でしかない事が分かっています。つまり、このやり方をしたとしても、優秀台の判別に失敗するのは7回に1回くらいに抑えることができるのです。
パチンコの初心者の方は、とにかく回らない台を打ち続けてしまう傾向にある。だから回転ムラの特性を良く理解した上で、上記のやり方を自分なりに応用し、ボーダー理論の実践を行ってみるのもいいんじゃないかと思う。
パチンコの初心者の方が、ボーダー理論の実践をする際には沢山の注意すべき点がある。しかし、一番最初にぶつかる問題点の一つとして、回転ムラの存在があるので、今回話題として取り上げてみた。
前章のことが頭に入っていれば、ボーダー理論の実践にはきっと役立つと思う。
実は、回転ムラのデータに関しては非常に多くのものがある。今回のコラムでは、その一部のみを使用して説明しているので、若干理論の方が雑になってしまっているのはご了承願いたい。また機会があれば、回転ムラについては詳しく取り上げていこうと思う。
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