2016.06.01
一般入賞口に絡んだパチンコ業界の釘問題。今年はパチプロやパチンコ店の廃業が続出するのか?
パチンコの検定通過時と異なる釘調整を行い、ホールにパチンコ台を納品していたメーカーと、営業時に利益誘導のための釘調整を行っているパチンコホール。
このような、パチンコ業界の長年に渡る釘問題がクローズアップされたのが昨年のこと。
この問題に、一般入賞口という切り口で切り込んできたのが警察でした。
これらに関する一連の騒動は、まだその渦中にあります。
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カジノ合法化で何が起こる?
昨年から始まる一般入賞口問題の流れや、それに付随する諸々の問題に関しては、以前のコラムで書かせて頂きました。
予想通り、高いボーダーラインを有する新基準機が4月から順次ホールに導入されて来ています。
一方、旧基準機などの一般入賞口に関する健全化推進機構の遊技機性能調査の結果は、最近公表されておりません。
そんななかで、いわゆる「検定時と異なる可能性のあるパチンコ台」の回収リストというものが、順次発表されてきていました。
(参考ページ)遊技日本|第1次回収リスト
(参考ページ)遊技日本|第2次回収リスト
対象機種の台数としては、第1次回収リストに関しては4万8,863台、2次リストにおいては8万8,104台の規模となっています。
そして、第3次回収リストが当初6月に発表予定だったのが、7月に延期されていたのでした。
遅々として進まない事態に業を煮やしたのか、警察は5月30日に日工組、全日遊連、日遊協に対し回収リストの6月中の発表と、回収対象機種の年内の撤去を要請しました。
(参考ページ)遊技通信|警察庁 遊技くぎ問題に関する回収対象機の全リスト公表と年内撤去を要請
この回収リストの中には、CR牙狼やCR北斗の拳などのホールでの設置比率の高い人気機種が含まれる可能性があります。
どちらにせよ確実な撤去期限が、あと残り半年と設定されてしまったので、回収リストの内容次第ではホールにとって大打撃となるのではないでしょうか。
普通に考えれば、第3次回収リストの対象機種は2014年型式試験適合分のうち1/320未満の確率帯のものなので、CR牙狼やCR北斗の拳、CRヱヴァンゲリオンなどは含まれるように思えます。
これらの機種は、ホールでの設置比率や設置台数が非常に多いのもまた事実です。
事態の進展が遅いのは、日工組と全日遊連の補償問題が関係していると思われるのですが、今後入れ替えを強制される中小のホールにとっては、本当に死活問題となってくるのではないでしょうか。
唯でさえパチンコ店の廃業が進んできている昨今、パチンコ業界にとって非常に厳しい時に差し掛かってきているように思えます。
一方、パチプロにとってもそれは変わりがないでしょう。
新基準機は、ボーダーラインが高いわりに回らないので、旧基準機であるCR牙狼を未だに稼働の軸に置いているプロが沢山います。
そんななかで、この先パチンコ業界事態がどのように変化していくのか、未だ不透明な部分が大きいように思います。
当サイトでは、今後の動向に注視して行きたいと思っています。
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