カジノ

 2016.06.10

パチンコ最終(第3次&第4次)撤去リストの6月期限が迫る。全撤去リストの内容は一体どうなるのか?

警察は既に、先月5月30日に日工組、全日遊連、日遊協に対し撤去・回収リストの6月中の提出と、対象となる機種の年内撤去を要請しています。

リストの発表日については、色々な憶測が飛び交っているようですが、その期限の方は着実に迫ってきました。

最終(第3次&第4次)撤去リストの内容は、第1次&第2次リストよりも遥かに大きな規模になるのではないかと思われます。

そんな中で、このリストの内容がどういうものになるのかを考察してみようと思います。

その前に、既に発表されている、第1次&第2次撤去リストを改めて確認してみることにしましょう。

[PR]  規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?

パチンコ第1次&第2次撤去リストの内容

撤去対象機種の台数としては、第1次撤去リストに関しては4万8,863台、2次リストにおいては8万8,104台の規模となっています。以下に第1次&第2次撤去リストの内容を載せておくことにします。

パチンコ第1次撤去リスト(平成28年2月10日)
メーカー名 機種名 設置台数
オッケー. CRぱちんこベルセルクH4 233
京楽産業. CRぱちんこクロユリ団地H2 714
京楽産業. CRぱちんこウルトラマンタロウ暗黒の逆襲M3 511
サミー CR北斗の拳5覇者HVA 2,023
サミー CR世紀末銀狼伝サガHT 117
SANKYO CRフィーバー機動戦士ガンダムG 1786
SANKYO CRフィーバースレイヤーズREVOLUTION 148
サンスリー CR装甲騎兵ボトムズXLA 33
サンセイR&D CR牙狼FINAL‐XX 15,181
サンセイR&D CRGⅠDREAM~最強馬決定戦~VV 171
サンセイR&D CRGⅠDREAM~最強馬決定戦~K‐VV 1
三洋物産 CR大工の源さん韋駄天桜XLC 292
三洋物産 CR聖闘士星矢2XLC 353
三洋物産 CR戦国嵐XLA 101
ジェイビー CRJ‐RUSH2 HHJ 425
大一商会 CRバイオハザードBL‐F 290
高尾 CR一騎当千SS2WXC 350
高尾 CR一騎当千SS2WXB 800
高尾 CR燃えよドラゴンSXA 50
ビスティ CR鉄拳 502
ビスティ CR蒼天航路 42
藤商事 CRゲゲゲの鬼太郎 地獄からの使者 FPF 112
藤商事 CR呪怨FPF 259
藤商事 CR不思議のダンジョン風来のシレンFPF 54
平和 CRラブ嬢プラスH9AZ 522
平和 CR烈火の炎H9AZ1 481
平和 CRルパン三世7H9AZ1 23,045
平和 CR戦国乙女3H9AY 267
48,863

パチンコ第2次撤去リスト(平成28年3月2日)
メーカー名 機種名 設置台数
エース電研 CR押忍!!空手部 激闘編 XNA 38
京楽産業. CRぱちんこ仮面ライダーV3H5 2,375
サミー CR蒼天の拳HTVA 472
サミー CRアラジンTURBOHT 71
三洋物産 CRスーパー海物語IN沖縄3HME 75,954
ソフィア CR春夏秋冬 極上~粋な祭りだ!わっしょい!~ 978
ソフィア CR交響詩篇エウレカセブン~真の約束の地~ ZG 1,936
大一商会 CRデッドオアアライブBL-T 120
大一商会 CRひぐらしのなく頃に~頂~BL-V 310
大一商会 CR薄桜鬼BL 30
大都技研 CR鋼殻のレギオスZ2 58
高尾 CRビートエックスKXA2 32
藤商事 CR KING of KEIBA FPF 36
藤商事 CR PROJECT ARMS FPFZ 80
平和 CRルパン三世7H9AZ2 5,373
マルホン工業 CR銀河鉄道物語~永遠への分岐点~MX 35
マルホン工業 CR超シャカRUSH R 206
88,104

5月30日以降のパチンコ台中古価格の値動きを考察してみる

撤去リストの提出期限と年内撤去が確実となった、5月30日以降の中古価格の値動きを見てみると、概ね主要機種においてMAXタイプの価格の下落と、それ以外の機種の上昇傾向があるのが分かります。

CR牙狼魔戒とCR北斗無双などがそのいい例です。業界関係者は今回の撤去リストに、CR牙狼魔戒が入ってくると見ているのでしょう。

第3次撤去リストは2014年適合型式が対象となっており、第4次撤去リストに至っては、2015年適合型式までもが対象に入っているから、CR牙狼魔戒がリスト入りするのは妥当な線であるのかもしれません。

となると、それに準ずるMAX機は軒並みリスト入りする可能性があることが考えられると思います。

それでは、リスト入りする可能性のありそうな、今現在ホールで稼働している2014年、2015年適合型式のMAX機を、ホール設置台数の多い順にピックアップしてみることにしましょう。(当サイト独自の見解であることに十分ご留意下さい)

撤去リスト入りする可能性のありそうな2014年、2015年適合型式のMAX機を、ホール設置台数の多い順にピックアップしてみる

順位 機種名 年月日
1 CR牙狼 魔戒ノ花XX 2015年
2 CRルパン三世~I’m a super hero 2015年
3 CR北斗の拳6 2014年
4 CRヱヴァンゲリヲン10 2015年
5 CR真・花の慶次 2015年
6 CR牙狼金色になれXX 2014年
7 CRヱヴァンゲリヲン9 2014年

上表に掲載されている機種が、現在ホールに多数設置されているものです。

しかし、正確な設置台数は分からないので、導入台数の方を追加したデータを以下に示してみます。

順位 機種名 導入台数 年月日
1 CR牙狼 魔戒ノ花XX 12万6千台 2015年
2 CRルパン三世~I’m a super hero 11万7千台 2015年
3 CR北斗の拳6 13万4千台 2014年
4 CRヱヴァンゲリヲン10 5万4千台 2015年
5 CR真・花の慶次 10万4千台 2015年
6 CR牙狼金色になれXX 11万台 2014年
7 CRヱヴァンゲリヲン9 10万3千台 2014年

上表に掲載されいる機種の導入台数ベースでの合計は、74万8千台程度となります。

設置比率の高さから、現在の設置台数は導入当初よりそこまで多くは減台されていないように思われます。

そうなると、撤去リストに挙げられる可能性のある、主要MAX機の台数は数十万台に達するのかもしれません。

さらには、2013年試験適合分のうち1/320以上の型式もリストの対象となっているので、ライトミドルや甘デジもリストアップされる可能性があります。

撤去リストに関する考察と注意点

実を言うと、パチンコ台の新台の入替台数というのは年間で200万台程度もあり、中古の入替台数100万台程度と合わせると、だいたい300万台のパチンコ台が入れ替わっているのです。

現在ホールに設置されているパチンコ台数は290万台ほどですから、台数ベースでは超えていることになります。

新台の台数で考えるに、少なくとも半年で100万台以上の供給力をメーカーは持っているわけです。

なので、これから半年で撤去回収が進んでいくと思われるのですが、撤去回収台が数十万台レベルならば、供給側としては問題はないように思われます。

しかしながら、入替頻度が元々高い資金力のあるホールならいざ知らず、入替頻度の低い中小ホールなどには、負担が重くのしかかってくることになるのではないでしょうか。

あと注意点を一つ書いておきたいと思います。

前回の撤去リストが公表される前、ガセのリストが出回り、それによって中古台の相場がおかしな動きをするということがありました。

今回、撤去リストに関する考察を行って、具体的なパチンコ台の機種名を挙げてみたわけですが、当サイトと致しましては何らかの意図をもっている分けではありません。

そこのところを踏まえて、あくまで参考程度に本コラムを読んで頂ければと思います。

まとめ

いずれにせよ、警察の指導の厳しさを考えると、日工組側は中途半端なリストは出してこないように思われます。

原理原則で言うのなら、「検定時と異なる状態のパチンコ台」は撤去対象となるからです。

ここで中途半端なリストが出てきたら、警察からも世間からもパチンコ業界は批判を食らう羽目になるでしょう。

業界として痛みは伴うかと思われますが、それだけは何とか避けて欲しいものです。

[PR]  規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?

あわせて読みたい

パチンコ釘問題(遊技くぎ問題)の今後の展開について真剣に考えてみた!!
当サイトでも何度も取り上げている「パチンコ撤去問題」。実は、その根底には「パチンコ釘問題」が存在しています。「パチンコ釘問題」というのは、非常にデリケートな問題...
【2016年】今年のパチンコ業界の売上高が急減した理由とは?
2016年の今年も、僅かな日数を残す限りとなってきました。今回のコラムでは、2016年の今年のパチンコ業界売上高が、急減した理由について少し考察してみたいと思い...
12月末のパチンコ最終撤去リストの撤去期限まで残りあと2ヶ月!!やはりCR牙狼魔戒ノ花がカギを握っているのか?
パチンコ最終(第3次)撤去リストの撤去期限まで残りあと2ヶ月となりました。業界団体による撤去状況の公式な発表が行われない中、実情の方はかなり不透明になってきてい...
8月末期限のパチンコ撤去リスト(1次・2次)と12月末期限のパチンコ最終撤去リスト(3次)の現在の撤去状況について
パチンコ撤去リスト(1次・2次)の8月末期限が過ぎているにも係らず、まだ若干のパチンコ店が撤去対象機種の撤去を完遂出来ていない模様です。これから先についてはまだ...
【遊技機性能調査】パチンコ撤去問題の直近の動きについて。一般入賞口の調査が再開される模様。
72万台にも及ぶ撤去回収を伴った「パチンコ撤去問題」が起きたのは昨年、2016年のこと。2016年末の最終撤去期限が過ぎた今、この問題は既に解決済となったのであ...
【撤去問題】12月末撤去期限における業界団体のペナルティと警察庁の方針【パチンコ最終(3次)撤去リスト】
11月も下旬に差し掛かり、パチンコ最終撤去リストの12月末最終期限まで、1ヶ月と少しを残すところとなりました。そこで今回のコラムでは、撤去問題の直近の動向や業界...
ついにパチンコ最終(第3次)撤去リストが公表される。規模は約60万台、93型式。やはりCR牙狼魔戒は入っていた!
ついに、パチンコ最終(第3次)撤去リストが公表されました。昨日公表されるのかと思っていましたが、今日でしたね。やはり、CR牙狼魔戒など主要MAX機はリスト入りし...
【撤去問題】パチンコ撤去リスト(1次・2次)の8月末期限が直前に迫る!!
パチンコ撤去リスト(1次・2次)の8月末期限まであと4日余りとなりました。そんな中、撤去リスト記載のパチンコ台が、現段階で一体どのくらい設置されているのか調べて...
【パチンコ撤去リスト】今回の撤去問題が以前のパチンコ業界のピンチと異なる3つの点とは?
6月のリスト発表期限が直近に迫る中、パチンコ最終(第3次&第4次)撤去リスト関連の様々な情報が入り乱れてきています。真偽不明の物もありますが、ある程度信頼できる...
【パチンコ撤去回収リスト】一般入賞口に関する最新調査結果が公表されました
さて、つい先日「遊技産業健全化推進機構の遊技機性能調査」の調査結果が公表されましたね。調査結果が公表されたのは、半年ぶりくらいでしょうか。やはりというか、新基準...
【全日遊連 VS 日工組】全日遊連と日工組がパチンコ撤去問題で対立している!?
現在、全日遊連と日工組はパチンコ最終撤去リスト対象機種の補償問題で平行線を辿っています。そんな中、新たな火種というか、全日遊連が日工組に対し大きな不満を持ってい...
もうすぐパチンコ撤去リスト(1次・2次)の最終調査結果が日工組より発表される模様
かねてより行われていた、日工組及び全商協による8月末期限回収対象機種の撤去状況の調査。この撤去状況の最終調査結果が、早ければ22日に発表される模様です。これをも...
【撤去問題】パチンコ撤去リスト(1次・2次)の8月末の撤去期限以降に一体何が起こるのか?
パチンコ撤去リスト(1次・2次)の撤去期限である8月末が直前に迫ってきています。この8月末というのは、パチンコ業界にとって一連の撤去問題における第一関門であると...
【不正改造パチンコ台】パチンコ最終(第3次)撤去リストについて考察してみよう
先日、YAHOOニュースのトップ記事でも大々的に取り挙げられた不正改造パチンコ台の問題ですが、既に6月23日にパチンコ最終(第3次)撤去リストの方は公表されてい...
【パチンコ撤去問題】沖海3は稼働停止も含め全撤去完了。パチンコ最終撤去リストの設置台数も発表される。
「パチンコ撤去リスト」の8月末期限から半月余り経過しました。撤去対象機種である沖海3ですが、ようやく全ての撤去が完了した模様です。しかしつい最近まで、関東の某店...
一般入賞口に絡んだパチンコ業界の釘問題。今年はパチプロやパチンコ店の廃業が続出するのか?
パチンコの検定通過時と異なる釘調整を行い、ホールにパチンコ台を納品していたメーカーと、営業時に利益誘導のための釘調整を行っているパチンコホール。このような、パチ...
一般入賞口にパチンコ玉がたくさん入るようになると一体なにが起きるのか?
最近パチンコ業界で、一般入賞口問題が話題になりました。ちなみに一般入賞口というのは、ヘソ以外のオマケ穴のようなもので、そこに入ると10個とかの戻り玉が得られるよ...
パチンコの回転率について本当のことを教えます!!
さて今回は、パチンコにおける回転率について、その本質に迫ってみようと思います。回転率とは、御存知のとおり、1000円あたりのデジタル回転数のことで、所謂パチンコ...
【ボーダー理論】パチンコの期待値の求め方を詳しく解説してみる
今回は、パチンコの期待値の計算のやり方を、詳しくお伝えしていこうと思っています。パチンコのボーダー理論の実践には、期待値の正確な計算が必要不可欠です 。現在、期...
パチンコで勝てない人に覚えてほしい4つの数学的トピックとは?
パチンコで勝てない人やパチンコに負けている人には、共通の思考パターンがあります。いわゆる、オカルト思考というものです。オカルト思考は、数学的な根拠のない考え方の...