2016.09.28
【全日遊連 VS 日工組】全日遊連と日工組がパチンコ撤去問題で対立している!?
現在、全日遊連と日工組はパチンコ最終撤去リスト対象機種の補償問題で平行線を辿っています。
そんな中、新たな火種というか、全日遊連が日工組に対し大きな不満を持っているかのような出来事が起きています。
[PR] 規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?
8月末期限パチンコ撤去リスト(1次・2次)の全未撤去機種の残存設置店舗数に関しては、前回のコラム(もうすぐパチンコ撤去リスト(1次・2次)の最終調査結果が日工組より発表される模様)にて集計を行っていましたが、今回、改めて現時点における集計値を纏めてみました。
9月28日(水)現在の未撤去機種の設置店舗数(推定値)
メーカー名 |
機種名 |
設置店数 |
サミー |
CR北斗の拳5覇者HVA |
3 |
サミー |
CR蒼天の拳HTVA |
2 |
SANKYO |
CRフィーバー機動戦士ガンダムG |
24 |
SANKYO |
CRフィーバースレイヤーズREVOLUTION |
2 |
サンセイR&D |
CR牙狼FINAL‐XX |
3 |
三洋物産 |
CR大工の源さん韋駄天桜XLC |
0 |
三洋物産 |
CR聖闘士星矢2XLC |
6 |
ジェイビー |
CRJ‐RUSH2 HHJ |
1 |
大一商会 |
CRバイオハザードBL‐F |
11 |
大一商会 |
CRデッドオアアライブBL-T |
1 |
大一商会 |
CRひぐらしのなく頃に~頂~BL-V |
1 |
高尾 |
CR一騎当千SS2WXC |
3 |
高尾 |
CR燃えよドラゴンSXA |
1 |
ビスティ |
CR鉄拳 |
14 |
藤商事 |
CRゲゲゲの鬼太郎 地獄からの使者 FPF |
1 |
藤商事 |
CR PROJECT ARMS FPFZ |
1 |
平和 |
CRラブ嬢プラスH9AZ |
3 |
平和 |
CR烈火の炎H9AZ1 |
3 |
平和 |
CRルパン三世7H9AZ1 |
33 |
平和 |
CR戦国乙女3H9AY |
14 |
京楽産業. |
CRぱちんこ仮面ライダーV3H5 |
3 |
ソフィア |
CR交響詩篇エウレカセブン~真の約束の地~ ZG |
9 |
合計 |
|
141 |
前回の集計から一週間経ちましたが、あまり変わりなく、まだいくらかのホールにおいて、8月末撤去期限の回収対象機種が設置されたままなのではないかと予想されます。
前回のコラム(もうすぐパチンコ撤去リスト(1次・2次)の最終調査結果が日工組より発表される模様)で述べた様に、パチンコ撤去リスト(1次・2次)の最終調査結果の公表は22日の予定でした。
9月12日開催の7団体連絡会議では、日工組から8月末の回収撤去状況の報告を受け、99%余の達成率との報告があった。最終集計は9月20日(全商協担当)とし、その報告は日工組より9月22日報告の予定とした。
(参考ページ)全日遊連 かみ合わぬ回収撤去協議、ホールは撤去策も視野!?|娯楽産業協会
しかし、一週間近く経過しましたが、詳しい集計値は公表されていません。
集計に手間取っているのか、未撤去ホールとの最終交渉を行っているのか。
それとも、このまま「パチンコ撤去リスト(1次・2次)の最終調査結果の公表」も「未撤去ホールに対するペナルティ適用の有無」も有耶無耶になってしまう可能性があるかもしれません。
(参考ページ)遊技通信web|回収対象遊技機の回収・撤去について7団体がペナルティ等を決議
しかしながら、ペナルティを猶予するにせよ適用するにせよ、「一般ユーザー」や「期限を守って撤去に協力したホール」に対する責務として、最終結果の情報公開は行ってほしいと思います。
そして、もう一つ気になることがあります。
日工組及び全商協は9月26日に、全日遊連、日遊協、同友会、余暇進、PCSAの5団体に対し、「撤去済み」の定義を報告しています。
(参考ページ)遊技通信web|「撤去済み」の定義を明確化
これは、パチンコ台がどのような状態になれば撤去したと見なせるのかというもの。
このようなものは、撤去期限前に示しておくべきことなのに、なぜ今になって言及するのか少し疑問に思います。
これから年末までの3ヶ月間で、「最終撤去リスト対象機種」の撤去・回収が本格化していく訳ですが、この時、思わぬ形で入れ替えが上手くいかずに、ベニヤ板等で対処しなければならなくなるホールが出てくる可能性があります。
このような時のために全日遊連は、店内告知用とベニヤ台用に、下のような告知物を作成したようです。
衝撃的なのが、ベニヤ台用に作成されたポスターの「この台は『遊技機メーカーの不手際』により回収・撤去されました。」という部分でしょう。
確かに、一連の撤去問題に関してはメーカーに責任があるとは思いますが、ホールの側の立場にしても盤石という訳ではないので(釘調整問題などのため)、あまりこういった形でメーカーを刺激するのもどうかと思われます。
しかしながら、このような表現をメーカー側が許容しているとは思えないので、おそらく全日遊連側の独断によるものだと推察されますが、改めて最終撤去リストの補償問題の交渉が上手くいってないことを浮き彫りにしている出来事のように思われます。
撤去問題に関しては、前回のコラムパート(未撤去ホールの中で、メーカーに不満を持つところが存在する?)で示したように、「メーカーとホール」がトラブルの要になるかと思われましたが、ここにきて「全日遊連と日工組」という対立軸も出て来ているようです。
何にせよ、年末の撤去期限まであと三ヶ月余りしかなく、さらに月ごとの回収目標数値も達成していかなければならない中で、今回のことが新たな火種となる可能性があり、当サイトとしても撤去状況を引き続き注意深く見守って行きたいです。
[PR] 規制が続くパチンコ業界に打開策はあるのか?
カジノ合法化で何が起こる?